現在ではブランド品の手帳を女性が持つのは当り前だが、’85年当時、一般の女性が手帳を持つことは皆無だった。
ぺんてるさんでレノマブランドの筆記具を発売するにあたり、「手帳類」も同時発売するコトとなり、この企画から生産までを担当。
「女性用手帳」では売れ行きが心配で、男女兼用できるモノトーンの表紙とし、素材には樹脂を含侵し”18歳の女性の肌感”を感じる紙を開発。
試作品を持ってぺんてるの開発部長さんとパリのレノマさんの店舗に伺ってビックリ!
街のどこにもあるとても小さな店舗だった。
レノマさんからも絶賛されたこの手帳はロングセラー商品となり、この後、女性が手帳を持つコトも常識となった。
’87年には勢いに乗って「バーバリーブランド手帳」商品の開発から生産までも受託。
バーバリー品質試験表と仕様書
※バーバリーチェックの整ったデザインを表現すべく、生地の曲がりをゼロに近い仕様としたら、第一回量産品は全てB級品となってしまい再生産。その損害を工場と折半。大変な額を泣き泣き負担した悲しい記憶。
※後年、両ブランドとも商社と契約し、ぺんてるは継続使用が不可能となり生産中止となった。