ご縁があって立石電機株式会社(現オムロン株式会社)さんに伺った折り、開発部長さんから見せられた家庭向け第1号機電子体温計「MC-20」にビックリ。
それまでの水銀体温計がガラスの棒に目盛りを1度単位で刻んた線に墨入れしてあるもので、とても読み難かったのに比べ、なんと体温が数字で目視できた!
体温が数字で目視できる世界初の医家向け体温計第1号機:電子体温計MC-320
測定結果をデジタル表示する家庭向け体温計第1号機。オムロン電子体温計「MC-20」
1980年に発売した家庭向け電子体温計の第1号機「MC-20」は、サイズが大きく、価格も9,800円と高額だった。
そこで、小型化・低価格化へのチャレンジが始まった。そして1983年、小型の電子体温計「MC-10 けんおんくん」が誕生。本体の大きさは体積比でMC-20の約6分の1となる139mm×16mm×8mm、価格も2,480円とリーズナブルに設定。
その結果、予想を大きく上回る年間500万台を売り上げる空前の大ヒット商品となり、国内の水銀体温計の出荷台数を上回った。
特に小さな子どもがいる家庭から「安心・安全・読み取りミスなし」と高評価をいただいた。テレビCMもこの時はじめて実施。「けんおんくん」の一大ブームが起きた。「けんおんくん」の愛称は、今も親しまれている。
「ネーミング・パッケージ・ディスプレー・販売ルートから広告展開までのトータルなマーケッティング案」を勝手に制作し提案。 なんとそのままほぼ全ての案が認められトータルな業務を受注。
「けんおんくん」とネーミングし、発売当初から10年後のパッケージ形態までを提案。 パッケージ・パンフレット・ディスプレーの製造から、CF制作(これだけはコンペになったが、CFのアイデアをプロに伝えてプレゼン用にまとめていただき採用された)までの全てを受託。
初代オムロン電子体温計「けんおんくんMC-10」と2代目「けんおんくんMC-7」
「けんおんくん」の品種拡大や海外OEMまで、多くのパッケージのデザインから製造までを受注。
生産拠点の松阪立石電機株式会社さんには度々伺うコトになった。
立石電機さんから売上拡大に貢献したと「感謝状と金色のけんおんくん」をいただいた。
※「けんおんくん」はその後「◯◯くん」というネーミングの先駈けとなった。
多くの品種のパッケージ製造管理用ファイルも増加!
この実績を元に血圧計、超音波吸入器、デジタル温度計などのパッケージやディスプレーの企画から製造までを受託。
オムロン超音波洗浄器パッケージ